第1話【イントロダクション】


春歌「夏輝ー!かえろっ」
夏輝「おぉ ちょっとまって」
春歌「早くしないとドラマ始まっちゃう」
夏輝「わかったわかった!じゃぁ、秋史、水城(みずき)またなー!」
春歌「ばいばーい」
秋史「あぁ、ばいばい」
水城「またなー!」


今日は夕方からある再放送のドラマが最終回らしい
春歌にひっぱられるように夏輝も急いで教室を出て行った

暑い夏が終わって季節はすっかり秋だ
・・・とは言い切れなくて
まだまだ残暑が厳しい感じ
秋のあのなんともいえない荒涼感がそろそろなつかしい

中学校から一緒にいた夏輝と春歌が付き合いだしたのは5月のG.W
もうそろそろ4ヶ月か・・・
ハタからみれば両思いってばればれなのになかなか進展がなくて
しびれをきらして俺と江藤さんが一肌ぬいでやったってわけ
あぁ、江藤さんっていうのは春歌の親友
これがまた美人なんだよなー



水城「はぁー・・・」
秋史「なんだよ?」
水城「おまえほんとにいいやつだなぁ」
秋史「は?何が?」
水城「何って、おまえ春歌ちゃんのこと好きだったんだろ?」

水城はクラスで一番仲がいい友達だ
サッカー部だから夏輝とも仲がいいらしくよくうちの教室にきてはしゃべって帰る
たまにくっついてくる春歌ともすぐに仲良くなったんだ


っていうか、何いってんだ?


秋史「なにいってんの?なわけないじゃん(笑)」
水城「でもハタからみたらそう見えるぞ?」
秋史「春歌は妹みたいなもんだよ
   ・・・同い年だけど」


水城のとっぴょうしもない言葉に思わず笑ってしまった
だってほんとに春歌のことをそんな風にみたことは一度もないんだ


水城「ふーん・・・ほんとかぁ?」
秋史「ハハッ ほんとだって」
水城「じゃぁおまえに彼女がいないのは単にモテないからかぁ」
秋史「・・・まぁ、そんなとこ ハハッ」


自慢じゃないけど水城くん
俺、こう見えて高校入ってから5人に告白されてんだ
モテなくはない・・・と思うんだけど
最初告白を断ってたのはただ単にそういうことに興味がなかったから・・・なんだけど
最近断る理由がかわった



        「好きな人ができた」



第2話【好きな人】

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