第1話【イントロダクション】 あたし小川 春歌は今年の4月に高校生になったばかり。 高校生ってすごく大人って思ってたわりには、 クラスの大半がまだ中学生って感じ。。 まぁ、この間まで中学生やってたんだから当たり前といえば当たり前だよね。 「おっはよー!はるかちゃーーん!こっちおいでよー!」 春歌「おはよー、冬子☆なになにー??」 冬子「あのねー、はるかちゃん、すっごいかわいいんだからー、 メイクしたらもっとかわいくなるよぉ、しないの?メイク」 春歌「あー、メイクかぁー。あたしはいいよぉー」 冬子「えー!しよーよー!この色とか絶対はるかちゃんに似合うよぉ」 春歌「えー、あははー」 冬子はこの学校ではめずらしいギャル系の女の子 茶髪でパーマ、超ミニスカにルーズソックスという格好の冬子は クラスの子たちにうまくなじめてないんだ でも、席が近いからか、 あたしにはよく話しかけてくれるし、 笑いかけてくれるんだよね 外見と違って(・・・って言ってイイのかな) よく気がつくし、優しいし、超イイ子なんだ もしかしたら、本当はクラスの子たちとも仲良くしたいんじゃないかな あたし、中学のときに学級委員長やってたから ほおっておけないんだなぁー でもそれ以前に、冬子とは気が合うから一緒にいるんだけど 「そうだぞー!おまえも化粧とかしてちょっとはかわいくなれよ!」 春歌「もうー!夏輝うるさーい!話盗み聞きしないでよー!あっちいけー!」 夏輝「なんだよー、俺はただ忠告してやろーと…イテッ!! 暴力女ー!」 春歌「天誅!!」 冬子「アハハ!!」 夏輝は中学の時からの友達 中1からずっとクラスが一緒で、いわゆる“くされ縁”ってやつ 夏輝はああ見えて、サッカー上手くてかっこいいから結構もてるんだよね まぁ、本人は気づいてないみたいなんだけど ・・・てゆーか、あたしも夏輝がスキなんだ あー、もう!なんで素直になれないんだよー!